ガイナTOP > ガイナの色の選び方! >ガイナ色彩決定の注意点
ガイナ色彩決定の注意点は、大きく2つあります。
右画像は色見本帳をスキャニングし、微調整を施したものです。生でご覧になっていただくことになる色見本帳のお色と、かなり近しいお色となっています。
下写真1階部分のお色は、右画像3色の、いずれかのお色で塗装してあります。
どのお色で塗装してあるか、当てることはできますでしょうか。
Q:1階部分の色彩は、何番目の色
色彩相談の際に、お客様にこのクイズを出し、最も多い回答は「どの色も近くない」というものです。しいて言えば、17-70Hに近く見えるでしょうか。
しかし、正解は17-60H。左1階部分のお色は、上見本帳の17-60Hというお色になります。この番号の60という数字が、明度(明るさ)を表わします。実物は60よりも10明度の高い(明るい)17-70Hくらいに感じられますので、この点には注意が必要です。
A:1階はガイナ17-60Hで塗装されています。
ここで、右写真は施工前のお写真となります。
そして下写真が、塗装会社が提出したカラーシミュレーション。その右側のものが最終決定のカラーシミュレーションとなります。
※ご了承ください:カラーシミュレーションの限界について。
カラーシミュレーションは、実際の塗り上がりとは、ぴったり同一にはなりません。過去の経験を振り絞って、なるべく実際の塗り上がりに近くなるよう努力しております。しかし、あくまでも大まかなイメージ形成をすることを目的に、カラーシミュレーションはご活用ください。
色の明度(明るさ)は、10~95までの数字で表されます。10が最も暗い黒色。95が最も明るい純白です。中間値が、50番のお色になります。ガイナは、色の系統や、鮮やかさなどは自由に選択できるのですが、この明度は50番以上のお色からしか選択することができません。つまり、ガイナは明るいお色からしか、選択できないという特徴を有しております。
屋根のお色は濃色であることは多いのが実情です。しかし、ガイナで塗装する場合には明るめのお色からしか選択できません。そのため、屋根色で悩まれるお客様は数多くいらっしゃいます。
ここで、濃色でも遮熱効果(夏だけ省エネ)を発揮できる塗料をご用意することもできます。しかし、ガイナは遮熱効果だけではなく断熱効果も発揮する塗料です。そして、遮熱塗料においてもシェアナンバーワンの実力のある塗料。なんとか工夫をして、屋根にもガイナを塗装していただきたいものです。
そこで、屋根色のお悩みに対する解決策を、当社は3つご提案いたします。
「屋根は濃色だ」という方のために。それでは、屋根をすっぽりと囲んでいる板金部分(鉄部)を濃色にするというのは、いかがでしょうか。薄い色の面を、濃い色の線によって、縁どりするのです。ガイナは濃色が出せませんから、棟包板金の部分のみを通常のシリコン樹脂系の塗料を利用して濃くするのです。
鉄部である棟包板金を縁どりする場合には、黒色、濃色の茶、あるいは屋根に利用する塗料のお色を濃くした色彩を利用します。上右写真・小平市H様邸の場合には、屋根が09-60Dというお色になります。そこで、この60という明度(明るさ)を落として暗くした09-30Dというお色を利用することで、屋根にめりはりをつけることにしました。このように、工夫をして、屋根がぼやけた印象にならないように、引き締めるということも可能です。
しかし、この方法は好みが分かれるところではあります。例えば、上左写真・東久留米市H様は、「屋根の勾配がきついから、板金部分を縁取ってしまうと板金部分がものすごく際立ってしまう」と考え、縁どらないことを選択されました。板金部分の太さ、屋根の勾配、様々な観点からご検討ください。
同じ明度のお色同士でも、グレー系(N-50)よりも、グリーン系の50番のお色や、赤茶系の50番のお色の方が、濃く見える傾向にあります。そのため、屋根はグレーということにこだわらないというのも、屋根色の悩みを解決するための糸口となりえます。下写真は、同じ明度(明るさ)で片方がグレー系、片方がグリーン系です。グリーン系の方が、濃色にご覧になれるのではないでしょうか?
そもそも、屋根が濃色でなければならないというのは、人類に技術的な制約があったからということは、ご存知でしょうか。一昔前までは紫外線をさんさんと浴びる屋根には、色褪せを避けるため、強い顔料(色粉)しか利用できませんでした。強い顔料といえば、かつては黒・赤等の限られたお色のみしか提供されておりませんでした。そのため、ほとんどの屋根には濃色の建材が利用されるようになり、屋根といえば一般的に濃色と考えられるようになったのです。
ここで、ガイナは強力に紫外線を反射してくれる塗料です。紫外線に対して、非常に強い保護力を発揮するという特徴を有しております。そのような塗料が開発されたのですから、屋根を思い切って真白に塗装をしてみるというのも、一考の余地ある選択ではないでしょうか。
以上、ガイナ色彩決定の注意点・対策についてご説明いたしました。
まず、ガイナは見本帳よりずっと明るいお色になってしまうということへの注意が必要でした。この点に関しましては、ガイナ施工事例を数多く有する施工業者に相談をすること、施工業者の経験を存分に発揮してカラーシミュレーションに取り組んでもらうこと等により、色彩選択での失敗を回避することができます。
次に、ガイナは50番以上の明るさのお色からしか色彩選択できず、屋根の色彩選択が難しいという点についてご説明いたしました。この点に関しましては、屋根板金を濃色にするなど、3つのアイディアをご提示いたしました。このアイディアをご参考にされつつ、戸建現場の塗替実績が豊富な施工業者と、しっかりと相談を重ねてください。そうすれば、きっと納得いく色彩決定をすることができます。
当社には、ガイナによる戸建現場の塗替実績が年間100棟以上の施工業者も多数在籍しております。納得いく色彩にて、ガイナ塗替工事を成功させたいとお考えのお客様は、ぜひ当社までご相談ください。経験豊富な塗装会社をご紹介いたします。
屋根は勾配があるため、壁面よりも日射反射が強く感じられる部位です。そのため、壁・屋根を同色で塗った際には、一般的には壁よりも屋根の方が明るく見える傾向にあります。
しかし、屋根の勾配は家々によって異なるために、実際にどれくらい明るくなってしまうかについては、壁の予想よりも遥かに難しくなります。そのため、屋根のカラーシミュレーションに関しましては、本当に参考程度のものと捉えていただきたく、よろしくお願いいたします。
そのことをご理解いただくために、3棟のお写真をご用意いたしました。ご覧ください。
まず、右写真。板橋区・Y様の屋根色はN-70という白に近いグレーです。次に、下写真をご覧ください。小平市・T様、東久留米市・T様の屋根色は、ともにN-50というガイナで最も濃いグレーで塗装されております。しかし、ご覧のとおり、これらのお写真からは各々の明度の違いを見て取ることができません。
板橋区・Y様/屋根N-70
時間帯や角度によっては、N-50はもう少し濃色にご覧になれます。しかし、ここで大切なことは、時間帯や角度によっては、ガイナで最も濃いN-50で塗装されたとしても、お写真のような明るいお色として認識されてしまう可能性があるということです。
このように、ガイナの色彩決定は非常に難しいため、ぜひ日々ガイナと接している私どもにご相談ください。お客様と一緒に色彩決定に取り組める日を、私たちも心より楽しみにしております。
このページでは、ガイナの色彩決定は難しいということをご説明しました。次ページでは、ガイナ人気色について写真資料を豊富に示しながらご説明いたします。色彩計画のイメージ形成に、ぜひご活用ください。