エフロレッセンスとは、コンクリートやモルタルの表面部分に、白い生成物が浮き出る現象のことを指します。日本語ではこの白い生成物のことは「白華」と呼ばれており、浮き出る現象のことを「白華現象」と呼びます。
これは、コンクリートの内部や表層部に侵入した水分が蒸発する際に石灰分などの可溶性物質とともに表面部分に染み出してきて固まったり(一次エフロレッセンス)、空気中の二酸化炭素と反応して固まる(二次エフロレッセンス)ことによって起こります。
エフロレッセンスが起こる原因としては、コンクリートが固まる際の水分量や骨材、混和剤など様々な要因が絡んでいると考えられていますが、太陽光があたり、乾湿の差が大きくなりやすい南側や、気温が高い夏場よりも冬場のほうが進行しやすいといった特徴があります。
エフロレッセンスの発生自体はコンクリート構造物の強度には影響がなく、生成物そのものも無害なのですが、ときにはつらら上に成長して鍾乳石のようになってしまうこともあり、外見上に大きな問題が起こることもあります。