グラスウールとは、短いガラスの繊維でできた綿上の素材のことを指します。グラスウールは価格が安く、切断や曲げなど自由に加工することも可能で、断熱・耐熱・耐食性などに優れているため、住宅の断熱材、空調設備の保温・吸音材、床の緩衝材など建築材として幅広く一般的に用いられています。
グラスウールには優れた防音性があるので、ホテルの壁や防音室などにもよく利用されていますが、施工の際には注意が必要となります。施工の段階で柱や梁とグラスウールとの間に隙間があると、温度差によって壁の中で結露が発生し、カビの発生によりダニ・シロアリを呼び寄せてしまったりや柱の腐敗が進んでしまうことがあります。
グラスウールに限らず全ての断熱材に共通するものの、本来の断熱・吸音性能を発揮し、上記のような悲惨な事態を防ぐためにはグラスウールをしっかりと隙間なく敷き詰める丁寧な施工が求められます。