ケレンとは、塗装工事をする際に、塗装をする前に塗装面の汚れや錆、旧塗膜などを落としたり、錆びていなくても塗料の密着性を高めるためにあえて表面に傷をつける作業のことを指します。もともとは英語の「clean」を語源としています。
汚れや錆は塗料を素材に密着させるためには事前に取り除いておく必要がありますし、また表面がツルツルとした素材の場合は塗装面にあえて凸凹の傷をつけることで塗料の密着性を高める必要があります。
特に、鉄部に塗装をする場合などはケレン作業が非常に重要となります。ケレン作業を十分にしないまま塗装をしてしまうと、またすぐに錆が発生したり、塗料がはげ落ちてしまう原因になります。反対にケレン作業をしっかりと行えば、仕上がりも美しく、塗膜の寿命も大きく伸ばすことができます。
鉄部にケレン作業をする場合、下記4種の作業があります。
上記のように、下地の状態によって適切なケレン作業を行う必要があります。塗装をする上では塗料を塗る前のケレン作業や高圧洗浄といった下地調整作業がとても重要になり、塗膜の寿命に大きく影響します。