RCとは、"reinforced concrete"の略語で、鉄筋コンクリートのことを指します。コンクリートは、圧縮されたときの強度は非常に強いものの、逆に引張には非常に弱く、引っ張られたときの強度は約10分の1程度しかないと言う弱点があります。
そこで、引っ張りに強い鉄筋をコンクリートに複合させ、圧縮にも引張にも高い強度を実現しているのが鉄筋コンクリートとなります。
この鉄筋コンクリートを用いた建築構造のことをRC構造、RC造などと呼びます。マンションの物件チラシなどでもよく「RC造」という言葉を見かけますが、これは鉄筋コンクリート構造でできた建物、という意味となります。
RC構造には大きくラーメン構造と壁式構造の2種類が存在しており、柱と梁で構成されているのがラーメン構造、壁面と床版など平面的な構造材で構成されているのが壁式構造となります。また、低層建築物の場合は両者を組み合わせた壁式ラーメン構造となっていることも多くなっています。
鉄筋コンクリートは単位当たりの重量が重く、防音性や保温性に優れていることからマンションや高層ビルなどでもよく利用されており、非常に一般的な建築構造の一つとなっています。