素地とは、モルタルやコンクリートなど、塗装面の素材そのものが露出している状態のことを指します。
素地には通常、塵や汚れなどが付着していますが、これらの付着物をそのままにして上から塗装をしてしまうと、見た目の仕上がりに影響が出るのはもちろん、塗料の密着性や塗膜の性能が下がり、結果として塗膜の耐久性が大きく低下してしまいます。
そのため、塗装をするためには素地から汚れなどの付着物をきれいに取り除き、素地を平滑にしておく必要があります。この作業のことは素地調整・ケレンなどと呼ばれています。
素地調整・ケレン作業をどこまでしっかりとやるかで塗装の仕上がりや性能の発揮、耐久性に大きく差が出るので、素地調整は塗装の中でも非常に重要な作業だと言えます。