シーラーとは、下塗り用の塗料で、コンクリートや木材など吸収性が良い下地が上塗りする仕上げ塗料を吸い込まないようにするほか、下地と仕上げ塗料の密着性を向上させるための接着材としての機能を持っています。下地が塗料を吸い込んでしまうと、仕上げ塗料に吸い込みムラができてしまいますし、下地と仕上げ塗料の接着性が悪いと、塗膜の剥がれにつながりますので、シーラーは塗装を行う上で非常に重要な役割を果たしています。
また、シーラーにはアクリル溶剤やウレタン溶剤など様々な種類があり、下地の素材や状態、仕上げ塗料によって適したシーラーを用いることが非常に重要です。下地や上塗り塗料と相性が悪いシーラーを使用してしまうと、剥がれの原因になってしまいます。
ガイナには現状ガイナ専用のシーラーはありませんが、メーカーが推奨するシーラーはありますので、ガイナを塗装する際はその中から下地や状態に合わせて適したシーラーを使用する必要があります。
また、シーラーとは別に、プライマー、フィラ―という言葉もあります。プライマーとは下地に「初めに塗る」という意味で、下地に直接塗布する塗料を意味します。プライマーの中でも下地との接着機能を持っているものはシーラーと呼ばれています。
また、フィラ―とは、「下地の凹凸を埋め、補修、調整する」ということを意味します。フィラーは主にクラック(ひび割れ)補修や、凹凸がある下地を滑らかにするために使用されており、シーラーとフィラー機能を兼ね備えている「微弾性フィラー」などもあります。
プライマー、シーラー、フィラ―ともに下塗り材であり、大事なのは下地と仕上げ塗料との相性が良い下塗り剤を選定することだと覚えておけば問題ないでしょう。