プライマー(primer)は"primary(最初の)"という英語に由来する言葉で、「最初に塗る塗料」のことを指します。最初に塗るということは、塗装する下地に直接塗布する塗料であることを意味します。プライマーの上に塗料を塗り重ねていくため、「下塗り塗料」ともほぼ同義で用いられています。プライマーという言葉自体にはそれ以上の意味はないのですが、プライマーは下地と、その次に塗装する塗料と接触する塗料ですので、通常は様々な機能が付加されています。下地との接着機能を持っているものは接着プライマーと呼ばれており、シーラーとも呼ばれています。また、金属を塗装する際は防錆機能を持った防錆プライマーを使用するのが一般的です。
プライマーは塗装する上で非常に重要な役割を果たしており、外壁塗装の際などは下地の状況や上塗りする塗料に合わせて適切なプライマーを使用しないと、塗装後の塗膜の早期劣化や剥離の原因となります。