ウレタン樹脂塗料は、ガイナよりも安価な塗料であるものの、木部塗装の塗りつぶしをする際などには大活躍します。外壁に塗装する場合には、材料代としてシリコン樹脂塗料とほとんど価格差がないので、シリコン樹脂以上のグレードの塗料を利用した方が、10年スパンの期間で考えたときには経済的です。
ガイナで外壁を塗装する際、建物の付帯設備ともいえる濡れ縁(縁側)や木部の面格子までもをガイナで塗ることは、もったいないですね。
ウレタン塗料には、良質な弾性質のものがあります。弾性というのは、ゴムのように伸び縮みをする性質。木部は呼吸をして伸び縮みをするので、良質な弾性系塗料のラインナップがあるウレタン樹脂塗料がお勧めです。
塗料業界の進歩は、日進月歩。ウレタン樹脂塗料(正式名称はポリウレタン樹脂塗料)は、5~10年ほど前までは塗装業界の主流でした。そのため、その段階に塗装業界に参入し、そこで勉強が止まってしまっている事業者は、もしかすると現在も「ウレタンが一般的」といった宣伝をするかもしれません。
その場合には、「ウレタンとシリコンの材料代は、ほとんど変わらないのでしょう?」と是非きいてみてください。難しい専門用語を並べる事業者ではなく、納得いく説明をしてくれる会社であるかどうか、見極めたうえで工事は依頼したいものです。