制振とは、振動を制御する効果のことを指します。一般的には集合住宅の騒音対策などで、固体の振動によって伝わる音を制御することを指します。音には、空気の振動によって伝わるものと、固体を通して伝わるものがあります。
例えばマンションの壁や床、天井から聞こえてくる周囲の部屋の音や、水道管や排水管などから伝わってくる音も固体音となります。こうした騒音を少しでも減らすために、集合住宅では様々な制振対策がとられています。基本的には音の振動を軽減できる制振効果を持った素材が活用されており、防音材、吸音材、遮音材なども様々なものがあります。
ガイナも制振効果を持っており、騒音対策に効果的です。ガイナが持つ防音効果、制振対策については下記のページを参考にしてください。
また、制振とは異なり「制震」という言葉もあります。制震も同じく振動を軽減するという意味ですが、制震の場合は地震や強風、周囲の線路や幹線道路などによる揺れを制御するという意味となり、集合住宅などではこちらの意味での制震対策も施されています。
具体的には、建物内の壁面にダンパーをつけたり最上階に重りをつけて振り子の原理を利用して振動を軽減する「パッシブ制振」と、コンピュータ制御によってアクチュエータで揺れを打ち消す方向に重りを動かす「アクティブ制振」があります。