かき落としとは、外壁塗装をする際、厚めに仕上げ材を塗った上で、塗料が適度に固まってきたところで壁材の表面をかき落とし、表面に独特の凸凹模様を出す仕上げ方法のことを指します。
かき落としは主にモルタル外壁を仕上げる際に用いられる方法で、ブラシや金具などを用いて表面をひっかきながら、凸凹の面上に仕上げていきます。
綺麗な仕上がりにするためには熟練の技術が必要ですが、かき落としによって綺麗に仕上がったざらつきのある外壁は独特の高級感を醸し出すため、和風の住宅の外壁などでよく用いられています。
かき落としの中でも一般的なのは、リシンかき落としです。リシンかき落としとは、砂や大理石などを細かく砕いて石粉にし、それをモルタルに混ぜた材料を仕上げ剤として壁に塗り、それを削り取っていく方法です。
独特の美しい仕上がりになるかき落としですが、外壁の表面が凸凹になるため、汚れが付着しやすいなどのデメリットもあります。