機能性塗料とは、塗料としての基本的な役割となる素材の保護や美装といった目的以外の機能を持っている塗料のことを指します。遮熱・断熱・防音・消臭・防水・防カビ・防藻・抗菌・防汚・低環境負荷・静電気防止・透湿・耐候性・耐久性など、様々な付加機能を持った機能性塗料が存在しています。
最近では光触媒を用いた防汚性の高い塗料やガイナを始めとする遮熱・断熱塗料などの省エネルギー塗料が注目されています。また、ガイナのように複数の付加機能を持っている塗料は多機能性塗料と呼ばれることもあります。
こうした塗料は、保護や美装以外を目的として塗装されることが多く、塗装時の仕上がりだけではなく、塗装後も継続的に機能を発揮し続けるかどうかという点が重要視されます。また、塗料としての耐久性も向上しており、最近では耐久年数が15年~20年以上の塗料も増えてきています。
今後も特に需要が伸びると考えられているのは遮熱塗料・断熱塗料などエネルギー・CO2の削減につながる環境配慮型塗料で、有害物質を含まないなど、塗料としての安全性もより重要視されるようになってきています。
最近では塗るだけでソーラーパネルのように発電ができるというソーラーペイント(太陽光発電塗料)なども研究開発が進んでおり、これからも技術革新により次々と新たな機能性塗料が生まれていくと考えられています。