無機系塗料とは、有機樹脂(アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素など人口的につくられた樹脂)がメインではなく、鉱物(セラミックまたはケイ素が主成分であることが多い)を主成分としている塗料のことをいいます。
本ページは無機成分が100%に近い塗料を無機系塗料と考えて、無機系塗料の説明をいたします。ただ、無機成分が何%以下までのものをセラミック塗料と表現し、何%以上のものから無機系塗料になるのかという明確な基準はありませんので、必要に応じセラミック塗料の記述も参考にしてください。
ガラスコーティングも、無機系塗料の一種です。また、ガラスはセラミックの一部ともいえるためセラミック塗料ともいえます。
しかし、セラミックとガラスとの分子配列は異なっているために、ガラスコーティングについては、セラミック塗料とは表現せず、無機系塗料と表現する方が一般的です。
ガラスコーティングの耐用年数は、20~30年です。透明なクリヤータイプのものだけではなく、新しく色彩を付けてあげることも可能です。
主成分である無機成分は、紫外線の影響に強いため長持ちです。顔料も無機系の顔料であれば、色落ちもしにくくなります。また、撥水性を有しており、カビをよせつけないという性質も有しています。非帯電性の塗膜を作るため、静電気によって埃を寄せ付けることがなく、長期にわたり美装性を維持することができます。